〈車の中でも起こりうる〉皆さんに知って頂きたいエコノミークラス症候群の3つの予防法

≪エコノミークラス症候群≫

 

ここ数日で耳にすることが多くなったのではないでしょうか?

飛行機内で長時間同じ体勢を取っていると発症する、ということはご存知の方も多いと思います。

この病気は熊本地震で避難をしていた方にも発症しました。

今回はこのエコノミークラス症候群(別名:急性肺血栓塞栓症)について紹介します。

 

≪エコノミークラス症候群とは?≫

長時間同じ体勢で座っていることで足の血液の流れが悪くなることや、水分不足による脱水で血液がドロドロになってしまうことが原因で静脈の中に血栓と呼ばれる血の塊が出来てしまいます。

この血栓が、身体を動かしたことをきっかけに血管内から離れ、血流にのって肺に到達し、肺の動脈を詰まらせてしまいます。

 

≪原因≫

①静脈の血管が傷ついた場合

②静脈の血流が悪くなっている場合

③血液が固まりやすい体質を持っている場合

次のような人は要注意です!

 肥満の人糖尿病の人タバコを吸う人下肢静脈瘤を有している人40歳以上の女性背が低い人

 

≪症状≫

どの程度の大きさの血栓が飛んだかによって症状の出方は様々で、比較的小さな血栓の場合、無症状のこともあると言われていますが、ある程度以上の大きさのものが飛ぶと、呼吸困難を引き起こします。

この病気になられる方の80%程度の主な症状が、突発性の呼吸困難です。

呼吸困難は1回だけのこともありますが、発作が複数回起こるとそのたびに状態が悪化することもあります。

そのほか、胸の痛み失神発作全身倦怠感動悸冷や汗などの症状が出現することもあります。

また、足のむくみが出てきた場合は注意が必要です。

むくみを見分ける方法として、ふくらはぎを指で押してへこんだまま戻りにくいことや、ふくらはぎが腫れて痛いことなどがあります。

この病気の場合、片足だけにむくみが出ることが多いです。

 

≪予防法≫

水分補給!

1時間にコップ半分程度飲むようにして下さい。

アルコールやコーヒー(カフェイン飲料)などは利尿作用が高く、脱水を起こしやすくなるので避けて下さい。

オススメはイオン飲料です!

適度な運動!

ふくらはぎの筋肉を使うことが重要です。

ふくらはぎは第二の心臓とも言われ、ここの筋肉を使うことで足先に溜まった血液をしっかりと循環させることができます。

1時間に1回程度は少し歩いたりふくらはぎをマッサージしたり、足を動かすようにして下さい。

足を動かす例として、立ってでも座ってでもできる踵上げ(20回程度でOK!)がオススメです!

 

(簡単なセルフマッサージ)

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(踵上げ運動)

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ゆったりとした服装!

身体を締め付けてしまうとそれだけで血流が悪くなってしまいます。

ベルトはできるだけ緩め、靴もスリッパにするなどしましょう。

女性の方はストッキングにも注意してください。

むくみ防止には着圧ソックスが効果的です!(男性用もあります)

 

エコノミークラス症候群はかなり怖い病気です。

座ったままのお仕事長時間の運転などでも起こりうることなので、しっかりと予防をしておいて下さいね!

 

受付のところに「熊本地震 義援金募金箱」を設置しております。

募金にご協力お願い致します。

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監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰

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