あのクリスティアーノ・ロナウド選手も苦しんだ!〜膝関節内側靭帯損傷(MCL損傷)とは?
2016/10/18カテゴリー:スタッフブログ,ストレッチ,ブログ,捻挫・肉離れ・打撲log,膝のスポーツ障害,記事
サッカー欧州選手権(ユーロ2016)が今年、フランスで開催されました。
激闘の末、見事にポルトガルが初優勝を飾りました!
ポルトガル代表で世界的に有名なクリスティアーノ・ロナウド選手も、決勝のフランス戦に出場していました。
ですが、怪我に襲われ途中交代してしまいます。
クリスティアーノ・ロナウド選手がしてしまった怪我とは、膝内側側副靱帯靭帯損傷(MCL損傷)と言われるものです。
『膝内側側副靱帯靭帯損傷』は膝関節の外傷の中で比較的に多く発生する疾患です。
特にスポーツではバスケットやラグビー、サッカーに多くみられます。
膝が痛くて病院に行くと、膝の捻挫と言われる事がある方も多いのではないでしょうか?
それは、もしかすると『内側側副靱帯損傷』かもしれません。
今回は、『内側側副靱帯』について解説していきたいとおもいます。
膝内側側副靭帯とは?
内側側副靭帯とは膝関節の内側にある靭帯です。
この靭帯は膝関節を安定化させています。
特に、膝の左右方向へのストレスに対して働いてくれます。
発生原因
スポーツ現場では、バスケット中に膝が内側に捻れてしまった際やラグビー中に膝の外側からタックルを受けた際に痛めたりします。
症状
ケガをした時膝が、「ブチッ」と音が聞こえる場合もあります。
徐々に膝が腫れてきて、曲げ伸ばしする事が困難となってきます。
急性期が過ぎて、症状が落ち着いてくると歩いている際に膝が内側にグラついたりする場合もあります。
治療
ケガをした直後は、すぐに患部を冷やします。
すぐに冷やす事で靭帯からの出血を抑える事ができたり、腫れを抑える事ができるので必ず行って下さい。
症状が安定してくると、膝関節の周囲をトレーニングを行い筋力強化を行います。
当院でのリハビリ
まず、関節可動域を正常に戻していきます。
可動域制限を残してしまうと、日常生活に支障をきたしたり、他の関節への負担を増やしてしまいます。
次に膝周りの筋力トレーニングを行っていきます。膝は内や外に捻られる動きがとても苦手な関節です。捻られるストレスから膝を守るためにも膝周囲筋(特に大腿四頭筋・ハムストリングス)の筋力強化は必須になります。
始めは非荷重位のトレーニングを行います。
〈レッグエクステンション〉
そこから徐々に、荷重位でのトレーニングを開始していきます。
代表的なものにスクワットがあります。
これは筋力を鍛える為だけでなく、椅子から立ち上がる日常動作やあらゆるスポーツ動作の基本となります。
しっかりと膝に負担のかからないスクワットの動きを習得するが、重要になります。
〈スクワット〉
荷重位でのトレーニングが可能になれば、徐々にジョギングなどを開始し、スポーツ動作のリハビリを開始していきます。
膝内側側副靭帯損傷は、酷い場合は半月板損傷・膝前十字靭帯損傷を合併してしまう事があり、特にコンタクトスポーツ(ラグビー・アメリカンフットボール・サッカーなど)に見られることが多いです。
それにより、復帰するにあたり怪我の重症度や、どのような状況で怪我をしたのか把握する必要があります。
コンタクトスポーツでは、完全に怪我を回避することは難しいです。
重要なのは、怪我をしそうな状況を回避できる能力や、コンタクトに耐えれる強さです。
その為、さまざまな状況でも身体をコントロールするが大切になります。
〈様々な状況を想定したトレーニング〉
当院では、怪我の程度や競技種目・ポジションなど考慮し、スポーツ復帰した際に、怪我をした同じ状況になっても怪我をしないような強さや怪我をしない身体の使い方の獲得を目指し、リハビリを進めていきます。
このような症状でお困りの方、一度当院までご連絡ください。
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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