肩関節脱臼

このような症状でお悩みではありませんか?

  • 上にある物を取れない
  • 髪が結べない、髪が洗えない
  • 肩の動く範囲が狭くなった
  • 肩が抜けそうな時がある

当院に来られる患者様からこのようなお話をよく聞きます。
たしかに肩関節脱臼直後は安静にすることは大事なことですが、それだけでは早期復帰が出来ないだけでなく再発のリスクも残ってしまいます。

早期に肩関節脱臼を治すためにはどのようなメカニズムで起こる疾患なのかを理解し、正しい治療と再発予防のトレーニングやセルフケアの実施が大きな鍵となります。

我々は「プロアスリートに提供するクォリティーを一般の方に」というコンセプトを胸に、〝プロの選手が受ける技術〟をスポーツ愛好家から地域スポーツをされているお子様、運動不足のサラリーマンの方から健康あり続けたい年配の方まで、幅広い層の方々に提供することにこだわります。

肩関節脱臼とは?

脱臼とは関節を構成する骨同士がずれて正しい位置関係にないことを言います。
肩関節の脱臼は日常高頻度に遭遇する脱臼の一つで, 成人に多くみられ、 小児に発生することはまれであると言われています。(小児の場合では骨のほうが弱いので脱臼になる前に骨が折れてしまうので脱臼が少ないです。)脱臼型や治療の経過により,反復性脱臼に移行するものがあるので、十分な注意のもとに治療する必要があります。

  • 肩関節脱臼が多い理由とは?

    基本的には5個の理由があります。
    (1)上腕骨骨頭に対して関節窩が極端に小さく浅い(3:1または4:1)
      受け皿が小さいために抜けやすいということです。
    (2)各方向にきわめて広い可動域を持つ。
      他の関節に比べると良く動きます。
    (3)関節包や補強靭帯に緩みがある。
      良く動く為に靭帯などは他の関節に比べると緩みがあります。
    (4)関節の固定を筋に依存している。
      靭帯などの強い組織に緩みを出している為他の関節に比べると筋肉を良く使っています。
    (5)体表面上の突出した部分にあって外力を受けやすい。
      肩は一番外側にある為ぶつかりやすい位置になります。

肩関節脱臼の分類

肩の脱臼は5種類に分けられます。
(1)前方脱臼(島口下脱臼 、鎖骨下脱臼) (2)後方脱臼(肩峰下脱臼、棘下脱臼)
(3)下方脱臼(腋窩脱臼、関節窩下脱臼)(4)上方脱臼(烏口突起上脱臼) (5)反復性肩関節脱臼

  • 前方脱臼(島口下脱臼 、鎖骨下脱臼)

    外傷性肩関節脱臼の大部分を占めます。
    ■発生機序
    1)直達外力・・・後方からの外力によって起こります。
    2)介達外力・・・墜落・転倒して手掌を衝き, 肩関節に過度の伸展が働いて起こります。 肩関節過度な外転により上腕骨近位端部が関節窩上縁または肩峰に衝突して槓杆の支点とな って起こります。物を投げる(外転、外旋)際などの自家筋力によって起こります。
    ■症 状
    鳥口下脱臼(多い)
    肩関節は約 30 外転し,その結果上腕軸はやや外転内旋を呈します。
    三角筋部の膨隆が消失し肩峰が角状に突出し三角筋胸筋三角(モーレンハイム窩)は消失します。
    肩峰下は空虚となり,鳥口突起下に骨頭を触知できるます。(骨頭の位置異常)
    やや外転位の上腕を胸壁につけても手を放すと,ただちにもとの位置に戻るります。(弾発性固定)
    鎖骨下脱臼(少ない)
    骨頭は鳥口下脱臼よりさらに内方の鎖骨下に触れます。
    上腕の外転度はさらに大きくなり,ときには水平位になることもあります。
    上腕は短縮してみえます。

  • 後方脱臼(肩峰下脱臼、棘下脱臼)

    肩関節後方脱臼(まれ)
    ■発生機序
    1)直達外力・・・前方からの外力によって起こります。
    2)介達外力・・・肩関節屈曲位(前方へ手を伸ばして)で転倒し手を衝いて起こります。
    ■症 状
    肩峰下脱臼(棘下脱臼よりは多い)
    骨頭を肩峰下部後方に触知します。
    棘下脱臼(ごくまれ)
    骨頭を肩甲骨の辺縁または肩甲棘の下部に触知します。

  • 下方脱臼(腋窩脱臼、関節窩下脱臼)

    肩関節下方脱臼(まれ)
    ■発生機序
    前方脱臼の発生機序とほぼ同様でありますがが,上肢の挙上時に外力を受けて発生します。
    ■症状
    1) 腋窩脱臼
    上腕の外転は前方脱臼より高度になります。骨頭は腋窩に触知することができます。
    2)関節窩下脱臼(直立脱臼・挙上脱臼)
    上腕を挙手をした状態に固定され,多くは頭に手を当てて来院されます。

  • 上方脱臼(烏口突起上脱臼)

    肩関節上方脱臼(ほとんど皆無)
    ■症状
    1) 鳥口突起上脱臼
    骨頭は鳥口突起の上にあって突出します。非常にまれで、多くは烏口突起の骨折を伴い, 軋轢音・運動痛・皮下出血班などが著明になります。

  • 反復性肩関節脱臼

    反復性肩関節脱臼
    肩関節の外傷性脱臼後、再受傷により脱臼を繰り返す状態で, 肩関節前方脱臼後の発生頻度が高くなります。
    初回の脱白をした年齢が10~20歳の場合, 合併する軟部組織損傷やスポーツの活動性が高いことから再脱臼を起こすことが多いので、整復後に軟部組織損傷の評価を行うことが重要であり,早期のスポーツ活動への復帰には注意を払わなければなりません。
    反復性脱臼に移行する原因として,バンカート損傷やヒル・サックス損傷があげられます。
    肩部に違和を訴え、スポーツ活動に影響を及ぼすこともあります。
    脱臼を再発させる外力には個人差があり, スポーツ活動時に過度外転外旋が強制されたとき,上着を着たとき、背伸びをしたときなどさまざまです。
    初回の脱臼整復後、内転・内旋位である程度の期間固定し,肩関節周囲筋の筋力訓練を行うことが一般的に再脱臼防止に有効であるとされていますが, バンカート損傷の場合, 下垂位での外旋位固定が有効であるという報告もあります。

    肩の脱臼を放っておくとどうなるのか?

    脱臼の場合、関節に入れることで大半の痛みはなくなります。そのままの状態であれば痛みは勿論のこと可動域は著しく障害されます。神経や血管に対しても非常に危険な状態になります。

    肩の脱臼後に対する治療法は?

    • 肩の脱臼後の治療は一般的に保存療法(リハビリ)で行われます。

      病院などでの一般的な肩関節脱臼の治療は以下の通りです。
      ・整復
      ・可動域訓練
      ・安静指示
      ・湿布薬の処方
      ・痛み止めの処方 など

      整形外科などでの肩関節脱臼の治療は、多くの場合、整復後は安静指示や湿布の処方、痛み止めの処方で終わることが多く、正しい可動域までの治療やリハビリを受けられる施設は少ないのが現状です。

      そのため、十分な治療が受けられず肩関節脱臼を再発してしまう方、いつから動かしていいのか分からず安静期間が長すぎて筋力低下・関節拘縮をしてしまっている方、不安感が強く日常生活に影響を及ぼす方も多くおられます。

      また、患部の治療を適切に行ってくれる病院でも、患部外の状態を確認する病院は少なく、再発のリスクまで考慮できていないケースや、患部以外に痛み出てくることで生活にも支障がでるケースもございます。

    肩関節脱臼後のオススメ治療

    • ハイボルト治療器

      急性期は炎症を早く引かせるために、アイシングや圧迫、固定などの基本処置と併せて、当院では微弱電流を用いて治療を行います。また当院のハイボルト治療器は使用するモードを変更することで急性期の炎症軽減だけでなく、疼痛の緩和なども可能です。

    • 鍼治療

      肩関節脱臼後の可動域制限や柔軟性の低下、患部の違和感などへの治療として当院では鍼治療をオススメいたします。

    • アスリハコース

      痛みが軽減し、競技復帰を目指す方・関節拘縮や再発予防の為のコースです。
      肩関節脱臼後は柔軟性や筋力の低下などで再発の可能性が高くなるため、日常生活に影響を及ぼすことがあります。
      当院では、患者様の状態に合わせて競技復帰までのトレーニングや再発予防、関節可動域改善・パフォーマンスアップのトレーニングを行っております。
      痛みがなくなったからという安易な考えではなく、きちんと身体の状態を復帰させることで日常生活に影響を及ぼしません。

    肩関節脱臼のセルフトレーニング|守口市・大阪市北浜・堺筋本町・淀屋橋

    このエクササイズは、肩の安定性に関わるローテーターカフを鍛える目的です!

    四つ這いになって、胸を中心にして円を描くように回します。

    肩の後ろ側と脇下から脇腹に力を感じられていればGOODです!

    肩関節脱臼後のセルフケア法

    • 肩関節脱臼後の場合

      肩関節インナートレーニング
      横向きになり、脇の下にタオルを挟んでください。肘を90度にして体の真横ではなく20~30度前にします。
      上にある足は前方へ出し体幹を安定させます。床と平行になるとこまで腕を上げていきます。
      肩の後方が疲れてくると思うので疲れたところで1セットします。2~3セット行っていきましょう。
      また、重りを持っていただくのですが1~2㎏ぐらいで行ってください。あまり重すぎるとインナーではなく他の筋肉を鍛えることになってしまします。
      正しいフォームを意識して行いましょう。

    また、患部以外の状態もキチンと確認し、なぜ肩の脱臼が発生したのかを確認し、患部の回復だけでなく、全身状態の調整、再発予防のトレーニングまで行います。
    当院ではプロのスポーツ選手と同じように、あなたにあったプログラムを作成し、健康で美しい、ハイパフォーマンスな身体へと導きます。
    どこにいっても解消しなかったあなたのお悩み、是非当院へご相談下さい。

    肩のスポーツ障害(お客様の声)

    ※「免責事項」お客様個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。

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