成長期に多い肘の症状(野球肘)

【野球肘とは】

野球主に投球動作によって生じた軟部組織(筋、腱、靭帯、神経)および、骨軟骨の外傷・障害の総称です。野球肘は部位によって、内側型、外側型、後方型に分類されます。

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・内側型:早期コッキング期〜加速期の切り返しに相当する肩関節が最大に外旋する時期に肘関節への外反ストレスが増大し、内側上顆、内側側副靭帯に牽引ストレスが増加する事で肘内側部に生じる症状です。

主に、内側上顆剥離骨折、骨端線離解、内側側副靭帯損傷、尺骨神経障害などが多い症状です。

年齢によって破綻部位は異なります。

これは、年齢により内側支持機構の最脆弱部位が異なるからです。

13〜16歳頃までは内側上顆周辺の骨の障害、17歳以上では内側側副靭帯損傷が主に生じます

 

 

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・外側型:外側型も内側型と同様に肩関節最大外旋で肘の外反ストレスが増加し、肘外側部の腕頭関節が圧縮されるストレスが繰り返しさらされる事で上腕骨小頭の変性、壊死が起こる病変です主に、離断性骨軟骨炎(以下OCD)滑膜ひだ障害などがあげられます。

OCDは重症度が高い事で知られており、レントゲン写真で、初期(透亮期)、進行期(分離機)、終末期(遊離期)に分類する事が出来ます。

初期例では90%、進行期では約50%で保存療法により修復がみられますが、終末期では手術療法が選択される事が多いです。

 

【治療】
肘関節の炎症がある時は投球禁止と局所の安静を指示させて頂きます。

症状によりますが安静は内側型では2〜3か月、外側型では6ヵ月以上要し、場合によっては1年以上の長期にわたり投球動作を禁止することもあります。

痛みが強い時には炎症を抑える目的でステロイド注射や内服を実施する事もあります。

日常生活でも重量物の把持など、投球以外の動作にも注意して頂きます。

 

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写真は投球障害・投球指導の勉強会の写真でした!!

次回は野球肘について詳しく症状の説明をしていきたいと思います。

 

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監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰

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