メジャーも注目の大谷選手が苦しむ足首の痛みとは!?
2017/02/15カテゴリー:スタッフブログ,投球障害,記事
こんにちは。
守口院の野村です。
今年は4年に1度のWorld Baseball Classicがあと少しで始まりますね。
侍ジャパンが再び世界一になるのが楽しみではありますが、心配なニュースも出てきました。
中心選手でもある日本ハムファイターズの大谷選手が出場を辞退しました。
その理由は右足首の痛みで「有痛性三角骨障害」と言われておりますが果たしてどのような障害なのでしょうか?
『有痛性三角骨障害』
有痛性三角骨障害とは?
足を構成する重要な骨の一つに距骨という骨があります。
距骨の後ろ側の部分(外側結節)はつま先立ちなどの動作を行うことで圧迫を受けやすくなっています。
(距骨を上からみると)
この部分に度重なるストレスが加わったり、捻挫などの一回の外傷により骨が変形し棘のように出っ張ってつま先立ちの状態になると痛みが生じることをいいます。症状が進行すると骨が剥がれて欠けてしまうこともあります。
また、成長の過程で本来距骨にくっつくはずの骨が何らかの原因でうまくつかずに小さい骨(過剰骨)として残ってしまい、つま先立ちを繰り返すことで痛みが生じます。この過剰骨は10人に1人の割合であるようです。
クラシックバレーや新体操、水泳、サッカー、ラグビー選手などのスポーツにみられますが意外にもピッチャーの発症も多いようです。
投球動作の最後に軸足となる足(右投げであれば右足)の足の甲が地面に着くくらい足首を曲げる際に痛みが生じます。
元メジャーリーガーの石井一久投手もテレビでこの症状になったことがあるとおっしゃっていました。
検査方法
検査の方法は簡単です。
手で足首を前に強制的に倒して痛みが出るか確認します。
この検査で痛みが出る場合、三角骨障害の可能性が高いといえるでしょう。
症状
日常生活レベルでは特に問題はないですが、スポーツ活動中につま先立ちになる動作で足首の後ろ側やアキレス腱の前に痛みを感じます。
また、アキレス腱の少し外側を押さえると痛みが出ることもあります。
さらに悪化してくると足全体が痛くなったり腫れてきたりします。
治療
保存療法と手術療法の二つに分けられます。
まずは大谷選手のように手術をせずに保存療法で様子をみていきます。
整形外科などでもスポーツ活動量を制限し、足首がつま先立ちの状態にならないようテーピングやサポーターを使用しているようです。
長島治療院の治療
まずは何故その部分に負荷がかかっているのかスポーツでの動作をチェックします。
その後、体の使い方を修正して痛みが改善するか確認します。
体の硬さや筋力の弱さがみられる場合はストレッチやトレーニングを行いながら足首への負担を軽減させていきます。
また炎症により患部に腫れや痛みが出ている場合にはHivoltageを流して早く炎症を抑えます。
スポーツ活動中はテーピングやサポーターでつま先立ちを制限して行ってもらいます。
これらの方法で症状の改善が見られない場合、提携先の整形外科へ紹介させていただきます。
手術後のリハビリに関しては早くから関節の可動域を広げる運動や荷重をかけたり筋力アップのトレーニングを行い目安としては3ヶ月での競技復帰を目指します。
つま先立ちをしてアキレス腱のあたりが痛い方は一度当院へご相談いただくか、近くの病院へ受診してくださいね。
監修 柔道整復師・鍼灸師・あんまマッサージ指圧師 原田彰
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