小学生に多いオズグッドシュラッター病! その原因と対処法を徹底解剖!!
2024/06/24カテゴリー:ブログ,膝のスポーツ障害
オスグッド・シュラッター病とは?
オスグッド・シュラッター病とは、発育期のスポーツ障害として代表的な疾患で、10~14歳の発育期男子に多く見られます。
お皿の下(脛骨粗面部)が、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋→大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋)によって繰り返し引っ張られることにより、お皿の下の骨が隆起したり、運動痛や腫れ、圧痛を伴います。
最悪の場合、骨が剥がれることもありますので要注意です。
発生機序
発育期の子のお皿の下(脛骨粗面部)の骨は成人と比べて柔らかいです。骨がしっかり固くなるまでは力学的に弱く、日常生活やスポーツで太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を使うことで、筋肉がお皿の下の骨(脛骨粗面)を繰り返し引っ張る事で発症します。
大腿四頭筋の柔軟性が乏しい方は、特に発症しやすと考えられています。
また、オズグッドシュラッター病は、よく成長期になるので成長痛とも言われていましたが、最近ではその因果関係はないとも報告があります。また、主にスポーツをしている男の子に多か
ったですが、最近ではスポーツをしていない子や女の子にも起こると報告されています。
症状
・運動時に膝に痛みがでる
・膝を曲げると痛い
・お皿の下(脛骨粗面部)の痛みや腫れがある
・お皿の下(脛骨粗面部)の隆起している
お皿の下(脛骨粗面部)の痛みは、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬いと動作時に筋肉を強く収縮させ、お皿の下(脛骨粗面部)を強く引っ張る為、痛みを訴えます。
その動作を何回も繰り返すことにより、お皿の下(脛骨粗面部)が剥がれていき骨の隆起が起こります。また最悪の場合は、剥がれ骨折することもあります。
オズグッドシュラッター病は、我慢すれば動けるので、少しでも症状が改善すれば運動して痛みが再発する→安静にする→運動するを繰り返す事が多いので、何年もオスグッドシュラッター病と付き合ってる人もいます。
治療法
炎症や熱感がある場合には、患部のアイシングを行いましう。
また、まずは大腿四頭筋の柔軟性の獲得が大きな目標です。
運動前のしっかりとしたウォーミングアップや柔軟を行い、運動後には、アイシングとストレッチを行い柔軟性向上と炎症の低下を行いましょう!
当院での治療は、まずエレサスや超音波等の治療機器を使用し、患部の腫れや疼痛の緩和を目指します。
また、同時に大腿四頭筋の柔軟性獲得を目指して、ストレッチを行います。
その後、症状が緩和してきた際は、股関節や足首の関節可動域や使い方もオズグットシュラッター病に関与するので、体の使い方を確認して体の使い方やトレーニングを指導させていただきます。
まず何よりも大切なことは、痛みが出る前に運動前のウォーミングアップ(ストレッチングや準備体操)と運動後のクールダウン(身体のケアやストレッチなど)をしっかり行い、ケガの予防をすることです!
当院では、オスグッド・シュラッター病になる原因を見つけ出し、根本的な治療を心がけております。
怪我の程度や競技種目などを考慮し、日常生活やスポーツ復帰した際に、怪我をした同じ状況になっても怪我をしないような強さや怪我をしない身体の使い方の獲得を目指し、リハビリを進めていきます。
また、当院では整形外科の紹介も行っておりますので気軽にご相談ください!
監修 柔道整復師 福山 雄気
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